1942(昭和17)年に日吉で生まれた「浜大」の歩み

創業者の磯崎慎二は大平洋戦争中に戦地へ赴いたが、日吉の街で培った得意の物品調達力を生かし、各部隊で重宝された
創業者の磯崎慎二は大平洋戦争中に戦地へ赴いたが、日吉の街で培った得意の物品調達力を生かし、各部隊で重宝された

浜大は日吉の街の発展とともに歩みを進めてきました。

 

現在の賑やかな日吉の街は、1926(大正15)年に東急電鉄(東京横浜電鉄)が何もなかった日吉台の丘を切り拓いて駅を作り、宅地開発と大学誘致を行ったことから歴史が始まります。

 

昭和9(1934)年に慶應義塾大学が日吉キャンパスの開校を決めたことで、一気に住宅地としての人気が集まり始めた日吉。そんな黎明(れいめいき)期といえる時代に、商売を始めていたのが「浜大」の創設者・磯崎でした。

 

生粋の“日吉人”であった長男の磯崎慎二、次男の磯崎良造、三男の磯崎修治の3人が1942(昭和17)年に立ち上げたのが「八百勝」という名の、現代で言う食品スーパー的な商店です。

 

まもなく大平洋戦争の戦禍に見舞われ、米軍に占領された日吉で再び立ち上がり、燃料担当の長男、野菜担当の次男、乾物担当の三男とそれぞれの得意分野を持ちながら八百勝を運営。

 

「街の人に喜んでほしい」と日々“激安商品”を投入し続ける磯崎三兄弟が運営する八百勝は人気を呼び、その後に「横浜で一番」のスーパーを目指し名付けた「浜大」へと発展しました。

高度経済成長期を経て、磯崎三兄弟はスーパー運営からは手を引き、それぞれの道を歩んだものの、2017年に三代目となる若宮博彦が創業の地・日吉で「浜大」を復活させました。

 

“街の人に喜んでほしい”という磯崎三兄弟のDNAを受け継ぐとともに、誰もが気軽に集まり、新たなコミュニティが生まれる場を創りたい、との思いから甘味・食事の店として日吉に蘇えらせた浜大。

 

新しい鉄道の開業や再開発で刻々と変化する日吉の街で、これまでお世話になったみなさまに感謝の気持ちを忘れることなく、再び歴史を築いてまいる所存です。

 

「浜大」運営会社・有限会社磯崎商店